⚔おちこぼれ勇者のたわいない冒険記⚔

日常風景や生活の知恵をゆるーく語ります

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第九話 暇つぶし

ガタッ! ……ん、どうやら居眠りをしていたようだ。 ルーシーが出て行ってからどれくらい時間が経ったのだろう。 そうだ、スマートフォンの充電をしていたんだ。電池はどれくらいまで溜まったかな。 おー、フルチャージになっている! 時間はちょうど12時ーー…

第八話 図書館にて

「Oh! ちょうどいい時間です! さあ、行きましょう、マサーヤ! イベントは二階です!」 ルーシーは出入口のすぐそばの壁にある掛時計を指しながら、俺に呼びかけた。 九時から図書館で開催されるイベント。そのイベントに出るため、ルーシーは十分猶予をも…

第七話  第一町人再び!

ピヨピヨ、ピヨピヨピヨ。 ん、もう朝か。あーあ、良く寝た。公園の木陰で寝れるかどうか少し不安だったが、心配する必要はなかったようだ。 両腕の火傷の痛みはまだ治っていない。それもそうだ。ろくに食事もしていない状態で、数時間の休んだところで治る…

第六話 応急処置

せっかく良い宿を見つけたと思ったのに、あんなことになるとは夢にも思わなかった。 家が燃えるなんて予想できるわけがないじゃないか。この世界を作ったやつは本当にどうかしているな。 はあ、ショックだ。せっかく苦労して見つけた家が一日もせずに亡くな…

第五話 緊急脱出!!!

メラメラ、メラメラ。 目が覚めた。一度寝たら八時間は目を覚まさないというこの俺が!? 一体どうしたわけか……。 うーん、なんか体が異常に熱い……? 季節は夏だし、夜も半袖くらいがちょうどいいと思っていたが、これはいくらなんでも熱すぎる。サウナかな…

第四話 No Money, No Life

「Please get up.」 ん。なんだもう朝か。ああよく寝た。 「Please get up. It's closing time.」 ん、英語? なんて言った? …………あっそうだ、ここ市立図書館の中だった。実家のベッドだと思ってたわ。 頭が覚醒して視界が明瞭になった。 おや、目の前に若…